画像一括伸縮ソフト GraphicSizing
Ver 1.11 (2010.09.16)
Made by hira
このプログラムでできること
複数の画像を、一括して指定のサイズに伸縮し、画像形式も一括変換します。
画像の幅・高さは両方指定しても構いませんし、片方だけでも構いません。
片方だけ指定した場合は、もう片方は自動的に適切なサイズになります。
利用できる画像形式は次の通りですが、GDI+ のバージョンなどによって変わるかもしれません。
(読み書き対応)
- ビットマップ(BMP)
- JPEG
- GIF
- PNG
- TIFF
(読み込みのみ対応)
- Windows メタファイル(WMF)
- Windows 拡張メタファイル(EMF)
- アイコン(ICO)
世の中には同類のプログラムがたくさんあるのですが、幅・高さ、両方の指定が必須のものばかり
であることから、このプログラムを作成する運びとなりました。
動作要件
このプログラムを動作させるためには、以下の要件を満たすことが必要です。
- OS
- Windows XP/Vista/7
GDI+ を別途インストールすることにより、Windows 98/NT 4.0/2000 でも動作可能(なはず)。
GDI+ をインストールする前にService Packのインストールが必要かもしれません。
Windows のバージョンが古いなど、何らかの事情で GDI+ をインストールできない場合には、
旧バージョン(Ver 1.03)をご利用ください。
インストール方法
配布ファイルを適当なフォルダに解凍するだけです。
アンインストール方法
配布ファイルを解凍したフォルダを丸ごと削除すれば完了です。
レジストリやApplication Dataには一切情報を保存しておりません。
使い方
GraphicSizing.exeを実行します。
次に、リストビュー(「処理対象の画像をドラッグ&ドロップ」と書かれている場所)に処理対象ファイルをドラッグ&ドロップします。
追加したファイルを解除したい場合は、その項目を選択し[Delete]キーを押します。
あとは、各種設定を適宜変更してください。
- 画質(JPEG画像のみに適用)
- 変換後の画像の品質を設定することができます。
指定できる範囲は0~100で、数値が大きいほど画質が良くなりますが、ファイルサイズも増加します。
JPEG画像を出力する場合のみ有効です。
既定値は「80」となっています。
- 大きさ[ピクセル]
- 変換後の画像の大きさを指定することができます。
変換されたすべての画像はこの大きさで出力されます。
一方だけの指定でも構いませんし、サイズ変更をしたくなければ両方空欄のままでも結構です。
既定値は両方とも空欄です。
- 処理後のファイル名の後ろに付ける文字列
- 変換されたファイルの名前に、ここで指定した文字列を付けます。
(例)「Picture.jpg」を、後ろに付ける文字列「2」でJPEG形式に変換すると「Picture2.jpg」が出力されます。
もしここを空欄にし、かつ保存先フォルダを「元のファイルと同じ」とした場合は、
元のファイルと同じ名前に上書きされることになりますが、これを許可するためには
「同名のファイルは上書き」チェックを入れておく必要があります。
既定値は「2」となっています。
- 保存形式
- 出力する画像の形式を選択してください。
「元の形式と同じ」「ビットマップ」「JPEG」「GIF」「PNG」「TIFF」の6種類から選べます。
メタファイルなど、読み込みのみに対応する形式を「元の形式と同じ」で変換すると、
出力はビットマップファイルとなります。
既定値は「元の形式と同じ」です。
- 同名のファイルは上書き
- チェックを入れると、同名のファイルがあったときに上書きします。
チェックを入れなかった場合、変換後のファイル名が既存のファイルと衝突したときに変換をスキップします。
既定値は「オフ」です。
- 保存先フォルダ
- 変換後の画像の保存先を指定します。
ラジオボタンで「元のファイルと同じ」「指定フォルダ」を選択することができます。
「指定フォルダ」を選択した場合、保存先フォルダもあわせて選択してください。
フォルダ参照ダイアログも利用することが可能です(コマンドボタン [...] を用いる)。
既定値は「元のファイルと同じ」です。
すべての設定が終われば、「処理開始」をクリックすればOKです。
途中で処理を中止するときは、「処理中止」をクリックしてください。
すべての変換が終了したときはその旨メッセージが表示されます。
それぞれの画像の変換結果については、リストビューに表示されています。
制限事項
以下は、現状の仕様による制限事項です。今後修正・対応するかもしれません。
- アニメーションGIFファイルを作成することはできません。
アニメーションGIFファイルからの変換は可能ですが、同形式(GIF)への変換の場合も含め、
変換後のファイルには1フレーム分しか保持されません。
- 変換後のファイルは常に24ビット(GIFのみ256色)となります。
それ以外の色数や、GIFでのパレットの色は指定できません
(GIFからGIFへの変換でも、パレットがそのまま引き継がれるわけではありません)。
そのため、画像に使われている色によっては、変換後の画像にディザが目立って汚くなることがあります。
- メタファイル(拡張メタファイルを含む。以下同様)への変換はできません。
ラスタ画像(ビットマップなど)からベクタ画像(メタファイルなど)に変換するメリットはあまりないと考えたためです。
また、メタファイルからメタファイルへの変換もできませんが、これもベクタ画像という性質上、拡大縮小しても
ファイルサイズがほとんど変わりませんし、わざわざ変換しなくてもよいだろうという考えによります。
- 透過色のある画像(GIF、メタファイルなど)から変換する場合、常に透過色は白色に置き換えられます。
よって、透過色をもつGIFファイルをGIFファイルに変換すると、透過属性が失われますので注意が必要です。
注意事項
このプログラムはフリーウェアとして提供しますが、著作権は作者に属します。
プログラムの不具合などに起因して、万一何らかの損害が生じたとしても、
作者は一切の責任を免れるものとします。
その点をご理解の上、ご利用願います。
雑誌やWebサイトへの転載を希望する方は、私のWebサイトの「Software」のページをご覧下さい。
開発言語
ActiveBasic 4.24.00 (Discoversoft)
動作確認環境
Windows Vista Business Service Pack 2, Windows 7 Home Premium
更新履歴
- 2010.09.16 Ver 1.11
- Windows 7において、ウィンドウを最大化状態から元のサイズに戻したときに、コントロール類がうまく描画されない
不具合を修正
- ウィンドウに2種類のサイズのアイコンを設定した(Win7のタスクバーでの見た目が改善)
- 変換時に、元の画像の解像度を保持するようにした
- 2009.12.25 Ver 1.10
-
ActiveBasicに再移植、GDI+ を用いた変換コードに変更
(対応する画像形式が増加したが、GDI+ をインストールしていない環境では動作しないようになった)
- 保存先フォルダを指定できるようにした
- GDI+ への変更に伴い、再びJPEGファイルの画質の範囲を0~100に変更
- ファイルごとに画像の情報や変換状況などの詳細情報を表示するようにした
- 処理ファイルのリストを複数選択し、一度に削除できるようにした
- 幅だけを指定して変換する場合に「幅は自動設定されます」と表示され、
高さだけを指定した場合は「高さは自動設定されます」のメッセージが出る
(メッセージが逆だった)不具合を修正
- 「処理中止」ボタンに対する反応を改善した
- ビジュアルスタイル用のmanifestファイルを添付した
- 2005.06.19 Ver 1.03
- 一部のJPEGファイルが不正な画像としてはじかれる不具合を修正
- 2004.12.14 Ver 1.02
- 画像の幅・高さをどちらも指定しない場合、画像形式の変換のみが行えるように変更
- JPEGの画質単位を0~10に変更(今までは0~100だったが、内部処理は0~10であり、
0~100まであっても意味がないと判断したため。)
- 2004.04.24 Ver 1.01
- PB3.90でコンパイルし直す
- (致命的ではないけど)バグのような箇所を修正
- 2004.02.28 Ver 1.00
- 公開
hira
http://hira.hopto.org/
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